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王道であれ!韓流ドラマにみるヒットの法則

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王道であれ!韓流ドラマにみるヒットの法則

第一次韓流ブームを起こした「冬のソナタ」。初めてドラマのイメージカットのヨン様を見た時は、この、ダサい眼鏡をかけ、マフラー撒いた微笑む男性の、一体どこがいいのか?
この人が主人公で、キャーキャー感情移入などできないから、全く観る気しないし、と私は思っていた。
しかし、あまりに大流行するので、1話だけ観てみようと思ったら、結局最終話まで観てしまったことがある。ヨン様のファンではないが、なんか、最後まで観てしまったのだ。

自分でも意外だったのだけど、韓流ドラマは、なぜか、1話だけ観てしまうと、次も観てしまう魅力があるのだ。

韓流ドラマ「運命の人のように君を愛してる」に予想外のドハマり

ここ数日、私は、サイト制作に、企画書作成に、デスクワークで忙しい。下手したら週末すら朝から夜まで終日パソコンに向かっていたりもする。
頭の中がずっと企画のことばかりになってしまうので、ちょっと短時間だけ、何か他のことを考えようかなと、アマゾンプライムで観れるものを探していた。
映画だと息抜きが2時間近くになってしまうので、連続ドラマなら、1話観て、リフレッシュして、また、リフレッシュしたいときに観れていいかもと思ったのだ。


うちの母は、あのヨン様時代から今に至るまでずっと韓流ドラマにはまっており、今でも毎日観ている。毎回勧められるけど、なんか観る気がしない。
それはね、まず、タイトルがどれもこれもダサいのだ(笑)そして、イメージカットもなんか昭和後期や平成初期みたいな古臭さだ。

今回、たまたま、1話だけ韓流の軽そうな感じの人気のラブコメでも観てみるかという気になり、クチコミ人気で、尚且つ主人公の俳優の顔がタイプだというだけで選んだ。
それが、「運命の人のように君を愛してる」だ。タイトルダサっ!(笑)

きっかけは、これだったのに、もう私は、今や、この俳優、チャン・ヒョクが夢に出てきそうなくらいハマってしまった(笑)

韓流ドラマの設定あるある

韓流ドラマで私が観たことがあるのは、数作品しかない。
数作品しかないのに、設定のパターンが、同じものばかりだ。
私は、かつて、雑誌の編集者を辞めたきっかけが、テレビドラマの脚本家になりたくて、学校に通うためだった。なぜか、様々な縁やきっかけで人生の流れが、マーケティング会社の社長になってしまったのですが。

なので、ドラマの設定を考えたり、実際に作品を書いたりしていたので、ドラマのストーリー構築に関しては普通の人よりもちょっと詳しい。

韓流ドラマは、脚本家視点で考えると、ある意味、毎回同じ設定なのだ。
どれもこれも似ているのだ。

ドラマを書くときに求められるのは、自然な流れで、主人公が恋愛感情を抱いたり、ストーリーが展開してく、ということや、他の作品にはなるべくないような展開を考えるのが普通ではあるのだけど、この韓流ドラマは、毎回設定が同じだったり展開が唐突だったりする。

韓流ドラマあるあるは以下のとおりだ。

  1. 主人公の男性は、たいていイケメン
  2. 主人公の男性は、財閥の息子か大会社の社長
  3. 主人公の男性が、最初貧しかったり、一般人の場合は、実はそれは仮の姿で、本当はお金持ちで財閥の息子(笑)結局、絶対に、男性は、財力がある、設定だったりするのが多い。もしくは、自身に才能があり、やはり最後はめちゃくちゃ稼ぐ男だったりする。スタートどこでも、最後は男性はみな大金持ち(笑)
  4. 登場人物の誰かに、必ず出生の秘密がある
  5. 生き別れた兄弟を探している
  6. 孤児院で育った子の双子の兄弟の片割れは、お金持ちの家の子
  7. 主人公の女性は、地味で普通の女性。育った環境は、普通かそれ以下の貧しい家庭。だけど、気立てが良くて優しく性格がいいけど、ちょっとドジな子だったりする。
  8. 脇役で必ず、主人公女性に気があり、やさしく支える異性の友達がいる
  9. 大事なところで、しょちゅう交通事故などに合う
  10. 主人公のどちらかが不治の病を抱えている何かの恐怖におびえながら生きている
  11. 主人公のどちらかが、いきなり記憶喪失になる
  12. 恋敵は、わかりやすい嘘をついたりして、相手を陥れ誤解をさせ、わざと邪魔をする
  13. そして、主人公はその恋敵に騙され、そちらになびいてしまう
  14. だけど、最後には、その恋敵も急にいい人になり、本当のことを告白したりする
  15. 意地悪な継母とか、親戚とかが、必ずいて、主人公の男性の財産を狙っている
  16. 主人公の男女は、何度もすれ違い、誤解し、喧嘩して、なかなか結ばれない。そしてやっとというところで交通事故などが起きて記憶喪失になったりとかの展開がしょっちゅうだ(笑)
  17. で、結局は、なんだかんだで、主人公の男性と女性が結ばれて、主人公の女性は、男性の財力や器の大きさや、優しさでサポートされて、人生がバラ色になる

以上!(笑)これを組み合わせると、だいたい韓流ドラマのストーリーが出来上がります。
だいたい、一緒なんですよ。
なのに、多くの女性たちは韓流ドラマにハマりまくる。ここに、ヒットの法則があると私は思うのです。

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ロンバケの超売れっ子プロデューサーに物申してしまった若かりし日の私

私が昔、脚本学校に通っていた時のことである。
その日は、特別講師として、フジテレビの月9でかつて大ヒットしたドラマ「ロングバーケーション」のプロデューサーだった、その後、フジテレビの社長になった、亀山千広さんが来る日だった。

私は、ロンバケ観て、雑誌の編集者を辞めたのだった。
ラブコメのドラマのストーリーが書きたくて、学校に通うために、徹夜が多かった超多忙の雑誌編集者を辞めたのだ。


そのロンバケのプロデューサーが授業で来るとなって、私は、超ワクワクしながら学校に行ったのだった。

その日の授業では、まずアンケートを書かされた。
好きな映画と好きなドラマを一つずつ書きなさいって。
そして、そのタイトルを、受講生が、端から亀山さんに発表するってことをした。

私が受講していた脚本学校は、主にテレビドラマの脚本家を皆が目指していた。
そこには、30人ほど出席していたと思う。

私は、そのアンケートに何と書いたのか。
それは、映画は「プリティウーマン」ドラマは「ロングバケーション」だった。
今からだいぶ前のことだ、ロンバケがヒットしてから、そう月日は経っていなかった。
私は、当然、ロンバケって声がたくさんあがると思っていた。

しかしですね、しかし、受講生が30名以上くらいいて、ロンバケと言ったのは、私たった一人だった。
しかも、プリティウーマンも私だけ。女性もいっっぱいるのにです。

みんなが好きな作品にあげたのは、ミニシアターで上映されるような、わかる人にはわかるという映画や、ドラマも、それほどヒットしていないものばかりの作品名があがっていた。

私の番がきた。
亀山さんを見ながら、言ったのだ。
「私は、ロンバケとプリティウーマンです」って。

そうしたら、亀山さんは、君はミーハーだね、と私に言ったのだった。

授業が終わって、私は、亀山さんを呼び止めて、生意気にもこう言ったのを覚えている。

「私は、ミーハーであることは、悪くないと思っています。
ここは将来テレビドラマの脚本家になりたい人が集まっているはずなのに、誰も、ヒットドラマを好きなドラマであげないほうが、おかしいと私は思います。

ドラマの脚本家は、芸術家ではないし、映画の脚本家のようにお金を払って観たい人が観るものとは違います。

多くの人が観たいものを書くのがドラマの脚本家の仕事なんじゃないでしょうか?ミーハーこそが、ヒットを生むのだと私は思っています。

私は、かつての私がそうだったように多くの女性が、そのドラマを楽しみに1週間を過ごすようなストーリーを書きたいと思っています。なので、ラブコメディの王道のドラマを書きたいです。北川悦吏子さんが書くドラマのようなストーリーを私も書きたいです。その世界感が好きで、どうしても似たような作風になってしまいます。
もしも、亀山さんが、テレビ業界は、北川悦吏子さんの二番煎じはいらないとおっしゃるのなら、私は、ドラマの脚本家を目指すのは辞めます。需要がないのなら、目指してもしょうがないので

なーんていうような生意気な発言を、当時の超売れっ子プロデューサーの亀山さんに言ったのだった。
そうしたら、亀山さんがこうおっしゃってくださった。

「視聴者が観たいものを書く、それはいいことです。僕もプライベートでは、王道じゃないストーリーが好きだったりもしますが、仕事だと、やはり、視聴者が観たいものをつくるのがいい。
北川も、いつかは、年を取り、書けなくなるときがくる。君が第二の北川悦吏子になってくれるのならうれしいね。目指す世界感が同じでもいいし、むしろそれができるのならいいと思うよ」と。

で、私は、その言葉を胸に、ラブコメディを書ける脚本家を目指し、フジテレビヤングシナリオ大賞に作品を出しましたが、1次通過しかしなかったわ(笑)
そんなことをしている間に、起業の物語をつくることが楽しくなってしまい、そちらの道を歩くことになったのでした。

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ヒットを生み出す人は、恥ずかしげもなく王道を行く

私がかつてやっていた女性コミュニティサイトのヒメクラブもそうだ。
王道過ぎて、当時誰もやらないゾーンだった。
女性会員をヒメと呼ぶとか、ティアラのロゴやお城のようなオフィスとか、誰もやらなかった。恥ずかしいもんね、べた過ぎて(笑)

私は当時、女性が好きなシンデレラストーリーをビジネスモデルに落とし込んだだけだ。
そこには、脚本学校で、何本もドラマを書いた経験が役にたったのだ。

クリエイターの人とかってさ、どうしても、自分の才能は特別だ、って雰囲気を出したがる。
ダサい人には、自分の感性などわからなくてもいいだろう的なね。

私は、それは、自分のお金で道楽でやればいいと思っています。そういうのを芸術家と言うのだ。
私は、仕事でやるクリエイティブな活動は、わかりやすいのがいいと思っている。
ミーハー根性こそ、マーケッターの感覚にはとても必要だと思っています。


雑誌編集者時代の私のあだ名は、「プロの読者」だった。編集者なのに、感覚が普通のOLだったからだ。
でも私は、だからこそ、読者にウケる企画が考えられたのだ。

作り手が、自分は一般消費者とは違うわ、なんて思いながら、売れるものをつくるとか、消費者の心をつかむことなどできるのか?

客観的視点を持つと同時に、ときには、対象者と感情が同化できるくらいの普通の感覚こそ、私は大事だと思っており、今でも大切にしている感覚である。

私は、これからも、ミーハーであり続け、恥ずかしげもなく、直球、王道ど真ん中を行こうと思う。
私の仕事は、企画で、多くの人を喜ばせたり、ワクワクさせることだから。

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