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小さな会社が儲けるためにやってしまいがちな失敗経営からの学んだこと

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小さな会社が儲けるためにやってしまいがちな失敗経営から学んだこと

ひとり起業とか、社員数人で行う起業や経営は、最初が肝心だったりする。
今私は、かつて自身で起業した会社の経営で、倒れるまで働くという大変な思いをしたので、今はそれに陥らないように気をつけている。

クライアントからの問い合わせや依頼がどんどん来るのは、いいことだ、と、最初私は思っていたのだけど、それは違う。
経験してわかったことを今回書こうと思う。

大企業からの仕事が沢山きたら儲かるし楽になるは間違いだった

最初の起業をしたときに、思っていた。
いつか、大手有名企業がクライアントになったらいいな。
たくさんの企業からプランニングやコンサルの依頼があればいいなと。

そうしたら、会社をどんどん大きくできて、私は、経営が楽になると思っていた。
しかし、それは、想像と違っていたのだ。
ここを間違えてしまう小規模事業経営者はとても多い。

ユニークな企画立案をしたり、センスを売りにする人は増産できない

最初の起業は起業から3年で投資が入り、資本金が5000万になった。
スタッフが3名なのにだ。

私以外のスタッフは、電話応対と情報サイトの取材記事のUPの作業、経理業務などの、所謂、お金になっていない部分を担っていた。
何がお金になっていたかというと、全部、私が行う企画立案とマーケティングのコンサルティングだった。
依頼主は、全部、マスコミが取り上げるようなユニークな企画、女性の心を掴める企画、ライバル企業に勝てるコンセプトを考えてください、がメインだった。

私は、社員を育てていけばいいと思っていた。
しかし、企画アイデアやコピーを書くといったノウハウは、やり方を教えたところで、誰もができるわけではないのだ。

今思えば、このビジネスモデルは、いつかは私が倒れて崩壊する未来につながっていたのだ。

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私の企画含めたPR戦略のコンサルフィーは月200万になったけど、いつもギリギリだった

最初の起業のヒメクラブ社長時代、最初は、コンサルティングフィーが100万円からスタートし、最後には、月200万円になっていった。実際に当時、広告代理店が売っていたヒメクラブのメニュー表には、平舘のコンサルティング月200万円となっている。このメニュー表が大手企業にたくさん配布されていた。
この金額を払えるのは、大企業ばかりだ。
そうなると、企画書作成や対応業務が結構大変になってくるのだ。そんな会社を常に同時に何社か抱えながら、他にたくさんの企業の単発のマーケティングメニューの企画や現場対応、マスコミ取材対応もしていた。
どんどん仕事がやってくる。これじゃ、スタッフが足りないと、社員やアルバイトを増やしていった。
大手企業の子会社の社長経験者や大手企業の広告担当、広告代理店、PR会社など、いろんな会社から社員を採用したのだった。
これで、会社の業務は楽になると思っていた。

しかし、逆に、これで、私は倒れるまで働かなくてはならなくなったのだった。


それらのスタッフに払う人件費、青山の一等地のサロン兼オフィスの賃貸料、経理などは、もちろん丸投げなので、そこにもかなりのコストがかかっていた。それだけじゃない、オリジナルのSNSサイト運営費、弊社専用サーバー、など、もう、けっこうな出費だった。

そのコストを稼ぐには、次から次へとくるクライアントの企画立案をやらなければならなかった。
そして、ほとんどのクライアントが私を指名してきた。というか、私以外、クライアントを納得させる企画ができなかったのだ。

営業としてメニュー表を説明することができても、クライアント獲得後の実際の企画は、教えてもできるものではなかった。
クライアントの要求は、ユニークな企画ライバル企業に勝てる企画、だったのだ。

そして私は、8年間、週末も夏季休暇もGWも年末もほとんど休みなく、毎日深夜2時くらいまで会社にいて、倒れるまで働き続けたのだ。8年間もだ!私は30代の記憶が仕事以外に何もない。

あの時の事業構築の失敗を2度と繰り返さないために今気をつけていること

このキラキラリーグを起業してから、気をつけていることがある。
それは、あのヒメクラブ社長時代の過酷な状況を2度と繰り返さないということだ。

私がやりたい仕事は、やはり、企画。そしてコピー制作。
そしてそれらの仕事は、教えてできるものではない。
なので、人をなるべく雇わず、仕事をできる環境をつくるということだ。


固定費をとにかく抑えること。
固定費を払うために過酷に働くとかもうまっぴらだ。

だから、たくさんクライアントを取らなくていいの。
この会社を大きくしていく気はない。
この小さな会社と私を養っていければいいだけなので。
だから、自分がワクワクする仕事を、ちゃんと納得のいくフィーを払ってくれるクライアントだけと仕事をしています。

あとは、無駄な企画書を一切書かないようにしています。
プランナーである私は、アイデアでお金をもらって生きてきた。
なので、依頼されるかわからない企業の企画を考えるとか、相談に乗るとか、そういうのは、一切やっていない。今後も一切やらないつもりです。

その代わり、仕事の空いた時間に行うオンラインでコンサルティングとかは、初回3万円でやっていたりする。
コンサル200万円とかもらっていた時代もあったけど、今は、この働き方でいいと思っている。逆に無駄がないです、この方が。

実は、アイデアや相談が無料だと思っている企業を事前にはじくためにも、この方式をあえて取り入れています。


今は何よりも、時間が大事です。
30代、全くプライベートがない働き方をしてきた私は、2度とあのような働き方はしたくはない。

オンラインコンサルや相談などすっ飛ばして、いきなり発注してくるクライアントもけっこういる。その方が多い。それはそれで内容を伺って、いいなと思えば、契約してから、企画立案やアドバイス、何らかの制作などを行っています。

はっきり言って、本当に依頼してくる企業は、最初から、お問合せ段階で条件提示と依頼したい内容をはっきり伝えてきます。
ちょっと相談があるとか、なんかいいアイデアないですか?とかは言ってはきません。

そういう働き方に切り替えてから、時間に余裕ができるようになり、健康的な生活を送れるようになりました。今はあの頃の自分よりも、うんと幸せです。
コストを払うために、無理して働くのではなく、好きな仕事を、気の合うクライアントや業務提携をしている人とするのが、一番いいです。

小さな会社は、小さなままにしておくのが実はいいのです。大きくしなくても全然いいのです。むしろ、大きくしないほうが、社長にとっては幸せだと思います。

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個人の能力をウリにする場合、儲けの天井は決まっている

小さな会社にありがちな、社長個人の企画力とかデザインとか、そういう能力を売りにする仕事をする場合、仕組化しないのであれば、利益を表す式は以下しかありえません。
私の場合は、例えばこんな感じになります。


①私の企画・コンサル・クリエイティブ料 × ②クライアント数 - ③かかっているコスト = 利益

利益をあげるには、①を上げるか、②を増やすか、③を減らすか、のいずれか。

中小企業が間違えてしまうのは、②を増やすことに重きを置いてしまうことだ。これをやりすぎると、社長が倒れたりします。仕組みや物を売ってない場合はね。

あと、豪華なオフィスとか社員を増やすとか、見栄で持つのはもっといけない。③が負担になり、やりたくない仕事まで受けざるを得なくなる。そうすると、①もどんどん下がっていってしまう。
結果、会社経営が苦しくなってしまいます。


本来やるべきは、①の費用をあげられるものにし、③を抑えることだ。

小さな会社は、この利益部分のほとんどを社長の収入にすることができる。
だから、個人の能力を売りにした仕事をメインに扱う場合は、クライアント数を増やすのではなく、単価をあげる内容にしていったほうがいい。単価をあげれば、クライアント数は少なくなるけど、利益は変わらないか、むしろ上がったりします。
あがらなくても、自由に使える時間があるほうが、今はよかったりもして社員をたくさん抱えていなければ、仕事の数や忙しさは自分の気分で調整できるのが、最高です。
たくさんのクライアントを必死に獲得する必要などなくなります。そして自分が自由に使える時間が増え気持ちも豊かな生活が送れるのです。

このビジネスモデルは、拡大はできません。
なので、人をどんどん雇うとか絶対にやってはいけない。

私がやってきたコンサルフィー200万円が上限だとして、私一人で対応できるクライアント数など1日24時間で限られている。ってことは、あげられる最高の利益の天井が決まっていたのだ。なのに、そこに人をどんどん雇うなんて、今思えばありえなかったわ。何やってたんだろ、あの頃の私。

同じような状況で、大変になってしまっているのは、WEB制作会社とか編集プロダクションとかだ。社長のセンスでやっている会社は、社員はあまり増やさないほうがいい。

小さな会社経営を楽しもう!

中小企業は、大変!とかよく言われてるけど、大変なのは、仕組化できていなものを売っているのに、社員を増やしたり、身の丈に合わないオフィスなんかを持つからだ。

今経営が大変な中所企業経営者の方、よく状況を考えてみて。

あなたの事業が仕組化できるものなのか、そうではないのか?客観的にみれば、何をどう変えていけばいいのかわかると思いますよ!


小さな会社だからこそ、有利な点をもっと理解し、小さな会社の経営を楽しみましょ!

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