フリーランス思考と起業家思考では、将来の儲けが大きく違う
私は、会社経営者ではあるけど、今の仕事のほとんどを、個人の能力のみで行っている。
マーケティングプランニング
PR戦略のプランニング
媒体の企画立案
コピーライティング
ブランディングコンサルティング及び実行支援
講演やセミナー講師
商品開発支援
商品やサービス、地域のリブランディングのコンサルと実行支援
営業戦略のコンサル
SEO対策のアドバイス
ネーミング開発支援
などなど。
他には、このサイトのような自社コンテンツの運営もしている。
ほとんど全部の仕事を一人で完結できるのなら、フリーランスと一緒じゃん、という考え方もあるかもしれない。
法人なので、そうじゃないと言えばそうじゃないけど、私のようなクリエイティブな仕事をする人のほとんどが、法人でありながら、フリーランスの思考で仕事をしていると思う。
クリエイティブな仕事をしている、フリーランス思考の人と、起業家思考の人は、どちらの人も、ほぼ自分の能力で仕事をしているけれど、仕事の取り方やギャラの高低、未来のビジネス構築の想定が実は大きく違う。
短期的な視点で、目の前を見て仕事をする人は、フリーランス思考、長期的な視点で、将来的なビジネス構築をしながら仕事する人は、起業家思考だ。
そこの違いわかりますか?
生き残れる個人、稼げる個人は、みな起業家思考で仕事する
例えば、同じような内容の仕事が同時期に来たとする。
あなたなら、どちらの依頼を受けますか?
その1
ギャラ50万円 自分が将来的にやってみたい内容の依頼で、個性を前面に出してできる仕事で、尚且つ自分の名前が出る仕事、メディア露出も想定している案件。
その2
ギャラ150万 誰がやっても同じような企画ではあるが、大手広告代理店の下請け仕事でギャラはいい。案件は大手企業のものだが、自分の名前は出ない。
フリーランス思考の人は、だいたいその2の仕事を選びます。
だけど、私はね、迷いなく、その1の方の仕事を優先します。
150万円のほうの仕事は、同時期で時間が取れないならば、たぶん断ります。
150万円は、使えば消えますが、自分の仕事の実績は、一生残ります。
自分の名前でやる50万円の仕事は、たぶん、その後何十倍にもなっていきます。
その計算が一瞬にしてできる人は、起業家思考です。
フリーランスの人は、その計算ができない人が多い。
大手企業のギャラが高い依頼に飛びついてしまう。
そのような人は一生下請け仕事となり、そのうち、価格競争に巻き込まれ、値段を叩かれ、150万円の依頼はどんどん安くなっていってしまうかもしれません。
一方50万円の仕事を選んだ方は、価格競争に巻き込まれず、オリジナリティを貫き、値崩れしない人になっていくのです。そこを間違えてはいけないです。
私が仕事を請ける条件は、大昔からずっと同じ
20代後半でフリーランスとして独立し、その後起業してから、ずっと私は、企画やPR、コンテンツ制作、マーケティング戦略に関する仕事をしてきました。
企画に関しては、独立当初から、どんな仕事でも請けるということを、やっていません。
最初は仕事が取れないかも?って、若い頃思った時期もあったけど、それでも、そこは、絶対に譲らなかった。
万が一、生活が立ち行かなくなったら、全然別の仕事で食いつないでもいいかもなとも思っていた。
だけど、企画の仕事だけは、自分のルールにのっとって、どんな仕事を請けるのかを決めていました。
その条件は以下です。
その1
その企画に関して、私のアイデアを全面的に押し通せる環境か?
競合になるような同じような立場の人は同じプロジェクトにはいないか?
→ いたら、絶対に、今でも私は、そのような仕事を請けません。これは、まず、一番最初に確認しています。
その2
先方が、私の個性を理解して、私のアイデアや能力を必要としてくれているか?
→ よくある案件で、顧問契約などをして、大手企業などの顧客をマッチングしてくださいなどありますが、端から断っています。
人を紹介するだけの仕事なら、私じゃなくてもいいので。
どんなにお金積まれても、自分が関わらない案件に、無責任に人を紹介するなどできませんから。
信用をお金で買えると思っている案件は請けませんし、それをお金に変える人の気持ちも理解できません。
その3
私が、ワクワクしながら関われるか?例え寝る間を惜しんで働いたとしても、モチベーションを下げずに、楽しんでやり切ることができるか?
→ 企画アイデアを練るような仕事は、何時から何時まで作業したから閃きます、というような仕事ではありません。
一番いいものを生み出すためには、ずっと考えている状況になります。ワクワクできる案件じゃなくちゃやってられませんから。
その4
自分の将来やりたいことに繋がっていく内容なのか?又は、事業展開していけるものであるか?
→ その場限りの案件をただこなすのは、時給でバイトするのと同じです。
時間の切り売りをしてもいいのは、経験を積む期間の若いうちだけだと思っています。
基本的には、事業として実績が積み上げていけるかどうかを重要視しています。
ざっとこんな感じです。
要は、私でなければならない仕事なのか?ってことです。
平舘さんにピッタリだ!と思って、クライアントが依頼しているかどうかが決め手です。
最後に、やっと実施期間とギャラがくる。
その期間、そのギャラで、会社回るか?(笑)などの、判断は一番最後にきます。
大手からの依頼かどうかとか、ギャラがどっちがいいかとかは、全然関係ない。
20代の頃からそうやって仕事を請けながら、実績を積んできました。
将来に繋げていけるかどうかが、1番重要。
その仕事をすることが、将来の事業展開に繋げていける一部であると捉えた場合は、こちらの希望提示よりもギャラが安くても私は喜んで引き受けます。
逆に、そうでない場合は、絶対に金額交渉には応じません。その仕事をしないで、別の事業プランを構築する時間に充てるほうを選びます。納得できない金額よりも、収益ゼロを取るってことです。
この棲み分けをしっかりできる人が、個人の仕事で生き残れる人なんだと思います。
ある意味、自分のブランディングがしっかりできている人とも言えますよね。
直近ばかリ見ている人は起業家には向かない
同じ一人社長でも、起業家思考の人とフリーランス思考の人では全く違います。
起業家は、自分の得意なことを、事業化して、収益モデルを作れる人。
依頼を受ける側でもあるけど、発注側にもなれる人です。
一方、フリーランスは、下請けの仕事をしていく人。
依頼された案件に関して、見積もりを出して、業務を受け納品する人です。
こちら側の人は、自分が手一杯になったときに、同じような業務を同業者に振ることはあっても、自身で事業を生み出し、誰かに仕事を発注することはない。
基本的には、受け身です。
これが大きな違いです。
私がフリーランスの方と仕事をするときに、そこをすごく見るのですが、基本的に、私が、仕事で組みたいと思うのは、前者の人です。
小さな会社の社長で、しかも、クリエイターであれば、組むべき人は、起業家思考の人です。
でないと、ずっと仕事がハードになってしまう。
仕事はきたらギャラのいい順に請けるものではない。
自分指名で依頼が来るような将来的な戦略を取れる人がビジネスパートナーとしては、最適です。
一番いいのは、将来への投資思考の人ですね。今すぐもらう時給思考ではなく、キャリアへの投資思考。
私が組もうと思う人は、大抵、こういう発想の人です。
これから独立しようかなと考えている人、あなたはフリーランスになるのか?起業家になるのか?事前によく考えてから、会社を辞めた方がいいですよ。
まずは、あなたブランドって何?ってことを、理解してからスタートするのがいいと思います。
それがわからないで始めると、自身のウリの部分がわからなくて、フリーランス仕事で疲弊して、またどこかの従業員に戻る、みたいになてしまいますから。